看護師になる為には、当然看護学校を卒業しなければなりません。
私の場合は、高校卒業後に都内の看護専門学校に入学して、3年間の学習過程を経て看護師になりました。
4年生大学を卒業する場合には、看護師の他に保健師資格を取得する為の権利も、得る事が出来ます。
現在は看護学科専攻の学校もあり、そういった進路を進む人は最短で高校の3年間と、看護専攻2年間の計5年で、国家試験を受ける事が出来ます。
どの学校を卒業したとしても、最後には国家試験という難題を、クリアしていく必要がある事は共通しています。
では、そんな看護学生に対して私達のような現役で働く看護師は、一体どのような事を求めているのでしょうか。
患者を看てほしい
大前提に医療従事者である以上は、最低限患者さんのご病気や、症状について理解しておく必要はあります。
しかし私たちの職業は看護師という文字に由来されます。
「手と目で患者さんを護る」と書いて「看護」です。
正直、解剖生理学や疾患の学習は、配属された病棟で十分に身に付けることが出来ます。
もちろん、国家試験を合格する為にはこういった学習は、必要不可欠です。
しかし、患者さんに寄り添い、理解しようとする姿勢は、むしろ学生時代にこそ構築されるものだと、私は考えています。
それではその他には、どのような事が挙げられるでしょうか。
実習こそ積極的に参加してほしい
私が学生の頃、実習先の病院へ行くと、いつも現場の看護師さんに気を遣っていた事を覚えています。
- 忙しそうだから
- 迷惑かけたくないから
- なんだか怖そうだから
こんな事を思っては、なかなか話しかけられずに居ました。
しかし、いざ現場に出て学生さんと関わると、私達看護師は、もっと学生さんに話しかけて欲しいのです。
それには以下の理由が挙げられます。
- 疾患や症状について、学生さんは分からなくて当然。だからこそ一緒に考えて理解を深めてほしい。
- 看護師よりも学生さんの方が、一人の患者と接する時間が長い為、学生さんならではの気付きを共有して欲しい。
いざ逆の立場に立ってみると、自分が思っていたことと反対の気持ちになったんです。
また、ここ最近こんな事がありました。
「患者さんの何が知りたい?」
と学生さんに質問をなげかけた時に
「えっと、特にないです。」
そんな悲しい返答をされたんです。
看護学生さん!
実習こそ、看護の本質を理解するチャンスですよ!
まとめ
看護学生の頃は、学校のテスト、実習、記録、国家試験対策と、やることがいっぱいです。
だからこそ、何をしたら良いか分からなくなってしまいます。
しかし、皆さんがなろうとしているのは看護師であって、優秀な看護学生さんになりたい訳ではないですよね?
だからこそ、看護の基盤を構築する時期にこそ、患者さんを看る事が出来るナースになってほしいのです。
現場で働く看護師さんは、患者さんを知りたいという気持ちを持った、優しい学生さんを求めているんです。
あなたは手と目で護ることが出来る人ですか?
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