正しいバイタルサインの報告の仕方は?医師や先輩看護師への伝え方のコツ。

医療所現場では度々、患者の急変に立ち会う事があります。

そうでなくても、患者の病態や症状を伝える為には、正しい報告の仕方を知っている必要があります。

 

間違った方法で報告してしまうと、要点が上手く伝わらなかったり、報告内容の本質が埋もれてしまったりして、患者にとって不利益になります。

ちょっとしたコツを理解して正しい報告方法を習得しましょう。

結果から伝えましょう

例として、患者Aを仮設します。

【患者A:50歳 男性】

膀胱破裂の為、本日全身麻酔下で膀胱縫合及び、膀胱瘻増設の開腹手術を受けた。

手術帰室後からあなたは患者を担当しており、医師の指示に従い患者の状態をモニタリングしていた。

定時のバイタルサイン測定時に、38度の熱発を認めた。

その他のバイタルサインは、脈拍70回/分 呼吸数18回/分 血圧120/88mmHg 

意識レベルの低下は見られない。

膀胱瘻からの尿流出は4時間で50mlであり、濃尿であった。

患者に自覚症状はないが、全身が震えていた。

以上の情報から、あなたは当日のリーダー看護師に、状態の報告を行おうとしています。

間違った報告の仕方と、正しい報告の仕方を比較してみましょう。

間違った報告の仕方

S看護師
先輩、報告良いですか?
リーダー看護師
どうしました?
S看護師

Aさんなんですけど。

今日膀胱破裂の手術を受けました。

それで今定時のバイタルサインを測定したんです。

ご本人は特に自覚症状はなくって。

あ、バイタルサインも変わらないんです。

でも熱があって、尿も少ないんです。

どうしたら良いですか?

いかがですか?

一見問題ないようにも感じますが、実は問題大あり。

これでは、何が緊急を要するのか分からないと思いませんか?

 

しかもこの看護師さんは、報告はしていますが、患者の病態をアセスメント(評価)していませんよね?

これではリーダー看護師は医師に、何を報告すべきか困ってしまいます。

でも、こういった報告の仕方をする看護師さん、実際に結構居るんです。

では、この看護師さんの報告を修正してみましょう。

正しい報告の仕方

S看護師
先輩、有熱者の報告です
リーダー看護師
どなたが発熱していますか?
S看護師

今日膀胱破裂の手術を行ったAさんです。

定時のバイタルサインの測定時に38度の発熱がありました。

1時間あたりの尿も10ml弱と少なく、濃尿です。

全身の震えも認めています。

意識レベルの変化はなく、その他のバイタルサインに、異常所見は見られませんが、膀胱瘻の閉塞による尿路感染の悪化と、シバリング(体の震え)も認めている事から今後更に、体温が上昇する可能性もあります

医師に培養検査の実施と、発熱に対する対応、膀胱瘻の閉塞の有無を確認する事を依頼して頂けませんか?

いかがですか?

患者に起きている状態をまず結果から伝えています。

その後で、必要な情報を補足しています。

 

更にこの看護師さんは、そこから導き出されたアセスメントを提示し、医師にどの様な事をしてほしいのか、自分なりの考えを述べています。

この様な報告を意識すると

看護の質は格段に上昇します。

まとめ

今回は患者の症例を仮設し、誤った報告方法と正しい報告方法を比較、解説しました。

私は新人看護師の頃、この報告方法を意識的に行っていました。

そうする事で、患者の状態を適切に報告する為に、必要な情報は他にないのか。

そう考える様になり、結果的に患者をより注意深く観察する事が出来る様になりました。

 

単なる報告方法の転換が、患者をアセスメントするスキルを向上させたんです。

この記事を読んでいるあなたも、正しい報告の仕方を意識して、看護師としてのスキルを更に磨いてみて下さいね。

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