ナースマンが語る。後輩の正しい指導方法とは?

みなさんの働く職場では、自分のスキルや知識、価値観を、誰かに伝える機会がどれだけありますか?

看護の現場では、比較的早い段階で、後輩看護師の指導をする役割を担う事が往々にしてあります。

 

そんな中で、私自身が、プリセプターやチームリーダーとして、はたまた新人教育責任者として、後輩の指導やサポートをする際に、どういった視点を持って関わってきたのか、そのノウハウをお伝え致します。

看護における指導とは?

そもそも皆さんは、「指導」というフレーズを聞いて、どの様なイメージをお持ちでしょうか?

  • 間違いを正す
  • 正しい答えに導く

どちらの形もありますよね。

 

しかし私の考える「指導」とは、共感と理解、そして展開という視点を持って

後輩と関わっていく事にあります。

 

看護師という職業は、人の命に関わる行為を行う職業ですから、知識やスキルだけではなく、人間関係や、自己表現が出来る人材を育成していく必要があります。

 

その中で、指導者は、後輩が自己を表現し易い環境を整えることから、始めて行くことが望ましいと言えます。

具体的にはどの様なことでしょう?

後輩の発言を理解しようとする

私が看護の現場で度々見かける、残念な指導を行っている人を例にあげてみます。

 間違った指導方法

後輩はその指導者に対して、患者の状況を自分なりにアセスメント(評価)して

報告をしようとしています。

ところがその指導者は

「え?なんで?そんな事も分からないの?」

「あーもう良いや。分かったから。」

(これ実際に頻繁に見かけます・・・。)

 

もしあなたが、報告する立場だった時、こんな言われ方をしたらどんな気持ちになりますか?

少なくとも私は、次に報告に行く場面が恐怖でしかありません。

しかもこの指導者は、報告者の考えを遮断して、それ以上展開しようとしていませんよね?

これでは自己表現しようにも出来ません。

ではどのように、関わるべきだったのでしょうか?

 正しい指導方法

私はまず、一通り後輩の考えや意見を聞き入れます。

報告を貰っている最中に、私が言葉を挟むことは絶対にしません。

「この子は何を考えて、どの様に評価して、どんな言葉で

それらを表現しようとしているのだろう?」

そんな風に話しに耳を傾けるのです。

内容に共感を示す

次に大切にしてほしいのは、報告された内容に共感を示すことです。

「なるほど。あなたは、こういった考えから

患者の状況は今どのような状態なのか、評価したんですね。」

ポイントにしてほしいのは、内容を復唱するということです。

 

人は何かを相手に伝えた時、「正しく伝わっているのか?」という不安を

自然と抱く生き物です。

 

また同時に、自分の発言を、受け手が復唱する事で

この人は私の発言を理解してくれている。

と安心感を得る生き物でもあります。

 

私はこの性質を利用しているのです。

後輩の意見に耳を傾けたその次は、その意見をそっくりそのまま復唱して

返してあげて下さい。

 

そうする事で、報告者は安心してあなたに、自分の考えを述べてくれるようになります。

そしていよいよここからが、本質的な内容になります。

後輩の評価した内容を展開する

あなたの後輩が、初めから100点満点の評価をしてくることは

まず間違いなくないと思います。

 

そこでここからは、あなたの看護能力が試されます。

後輩の意見を理解し、共感したその次は、それらの意見を展開してあげて下さい

内容の展開

「あなたの考えは理解しましたよ。

それでは他に、こういった視点では患者を見る事が

出来ていますか?

私ならこんな所も気になるのですが、あなたはどうでしょうか?

これらの情報を整理する事で、今まで見えなかった、こんな所が見えてきませんか?」

抽象的な表現で申し訳ありませんが・・・

要するにあなたが、担当の看護師であれば見るであろう視点から、後輩に助言を与えるのです。

そうする事で、当初の報告内容では不十分だった、患者の病態が見えるようになるのです。

これが、内容を展開するという事に繋がります。

 

また、これらの指導方法は、こと患者の報告に限定されることではありません。

普段の関わりから取り入れる事が大切

極論ですが、仕事中だけ優しいけど、普段はめちゃくちゃ怖い。

こういった先輩に、安心感を覚える人は少ないと思います。

看護師は、指導する立場の人間と、指導を受ける側の人間の関わりが、

実に密接な存在であると、私は感じています。

 

だからこそ、仕事だけではなく、日常生活の相談を受ける事も、度々あります。

 

そんな時に、上記に示したような関わりが出来ると、後輩はあなたの事を

相談しやすい先輩」あるいは「話しやすい相手

と認識するようになるでしょう。

 

人は、自分を理解しようとしてくれる相手に対して、信頼関係を構築したいと考える性質があります。

 

つまり、普段からこういった関わりを持つ事は、適切な指導を行う上で、信頼関係を築く事に繋がるのです。

まとめ

私は、こういった関わりを意図的に行う事で、多くの後輩の指導や

職場でのサポートを行って来ました。

私が関わったスタッフはみな一様に、自己表現を積極的にしてくれる素敵な看護師さんへと、成長を遂げています。

 

大切なのは

Point

・理解しようとする姿勢

・内容に共感する姿勢

・内容を展開出来るように介入する

この3つです。

これらを意識して、あなたも素敵な指導者になって下さいね。

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