インシデントで看護師が辞めたい?それっておかしい事ですよ!

看護師ならば誰もが一度は経験した事があるインシデント。

どんなに気を付けていても、してしまう時はしてしまうし、インシデントを起こした日はなんだかとっても落ち込みますよね。

今、インシデントが原因で看護師が辞めたいと思ってしまう事が、本当に多くなっている様に感じます。

これって実はおかしい事なんです。

今回は、インシデントの本来の意味と、正しい活用方法を、現役看護師である私が独自の見解で解説していきます。

インシデントで看護師が辞めたい?

そもそも、何故インシデントを起こした看護師が辞めたいなんて気持ちになるのでしょうか?

それにはいくつかの理由があると思ったので、下記に記述します。

インシデントを起こすと責められる

例えば、患者の薬を内服させ忘れてしまったとう事例があったとします。

この時、内服の過少投与って事で責任者に報告をする訳なんですが、多くの場合はこの報告の際に責められます。

  • 「何でこうなったの?」
  • 「薬があるって情報取ってたの?」
  • 「患者の事ちゃんと管理出来てないじゃない!」

もうこんな言われ方ばかりします。

もちろんミスですから、責任は自分にある訳ですが、こんな言われ方されたら、嫌な気持ちになるのも仕方がないですよね。

自分が出来ない看護師だと思ってしまう

人間はミスをする生き物ですから、当然何か抜けがあっても不自然ではない、私自身は思っています。

しかし、看護師は患者の療養環境の管理や、安全の確保を行う必要がありますから、例えば内服が少し遅れただけでも、患者に不利益が及ぶ恐れがあることは言うまでもありません。

そんな中で、インシデントを起こした看護師の心理は、患者の安全を守る事が出来なかった。

自分は、担当患者も管理出来ないダメな看護師だ。

こんな風に思ってしまう訳です。

でも何故、そこまで考えこまないといけないのでしょうか?

インシデントの後は全体カンファレンス

これです。これが、一番辞めたいと思わせる原因です。

後で書きますが、インシデントの本来の目的を理解しないまま、普段から怖いあの先輩も、病棟の責任者も、全員集まって、インシデント内容の振り返りを行う事が、多々あります。

この時、話の流れでよくありがちなのが

「で、どうしてこんな事になったのかな?〇〇さん。」

いきなりの公開説教開始です。

これが本当にどの病棟、どの病院に行っても、中々改善されない最悪なインシデントカンファレンスの実態です。

自分がミスした事は本人が一番分かっているはずなのに、それを更に名指しで公開されて、大勢の前で説教じみた話なんてされた日には、仕事なんて辞めたい!そう思っても当然ですよね。

インシデントで責められるのはおかしい!

さて、私が伝えたい本題に入りますよ。

みなさんはそもそも、インシデントがどの様な目的で現場に導入されているか、考えた事がありますか?

さっそく、その答えを説明しますね。

インシデントは本来、当事者が誰か伏せた状態で他のスタッフに対して、起きた事象をありのままに伝えて、その改善策を考えたり、情報共有する事で、類似した事故を防ぐ事を目的としなければならないのです。

つまり、インシデントは実際に患者に不利益が及んでいなくても、そうなり得る恐れがあった事例に関してそれぞれ適応され、この時に該当看護師が、他者から攻められる必要は全くないという事です。

むしろ、インシデントを共有する事で

「今こんな出来事が起きているんだ。自分も気を付けよう。」

という風に、他のスタッフの事故防止に繋がる共有が出来る為、インシデントが多い病棟の方が、重大事故を回避出来ているのです。

だから、インシデントを起こしたからといって、その個人を責めるような事は、あってはならないのです。

まとめ

インシデントを起こして辞めたいと思っているそこの看護師さん。

あなたがインシデントを起こした事は、病棟の今後の安全管理能力を高めていく為に、むしろ必要な情報共有の一つとなり得ます。

だから、是非、インシデントを起こした事を過度に落胆するのではなく、周囲の為に必要なミスだったんだ。と、自己の成長に結びつけてくださいね。

今後インシデントの報告がより活発化される、そんな看護の世界になってほしいと願います。

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